eboard事業報告会に参加してきました!

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こんばんは。今日はeboardさんの事業報告会に参加してきました!
このブログ開始後初のイベントレポートをお送りします。

※※注意事項※※

  • この記事はぼくがイベントで解釈した内容のレポートです。eboardさんや登壇者の方の意見とは解釈が異なる場合がありますが、ご了承ください
  • 当日の様子はTwitterで実況していました。手前味噌ながらまとめておいたので、こちらをご覧ください

togetter.com


さて、それでは始めていきます。内容はざっとこんな感じ。

eboardとは(配布資料より)

2013年に開設されたNPO法人。「いつでも、どこでも、学べる場所を」という思いから、学習サイトeboardを起点に事業活動を行っている。ミッションは「学びをあきらめない社会を実現する」。
www.eboard.jp

事業①学習サイトeboardの開発・運営
映像授業とデジタル問題週で学習ができる無料の学習サイト


事業②教育現場への研修・サポート
eboardの教育現場での活用方法だけではなく、学習支援や個別学習、ICT活用に関する研修を実施


ぼく個人とeboardの関わりは正直言ってありません!
が、オンライン教育を研究していた関係で、eboardさんのことは随分昔から知っていて、2013年にユーザ登録していました。そこからはmanaveeやSchoo、ICU OpenCourseWareに関わっていたのですが、eboardさんとはなかなか接点がなく、今回会社の先輩に誘っていただいて参加してきました。

参加する前は、正直にいって他のオンライン教育サービスとの違いがよくわからなかったのですが、参加してかなり印象が変わったので、その辺りもこの記事で紹介します。

イベントレポート

1.事業報告会

まずはeboardの生まれた瞬間から、これまでの活動を振り返っていきます。全然知らなかったのですが、eラーニングアワードやNTTドコモベンチャーズ賞を受賞されていたり総務省にモデル事業として採択されていたりしていたようです。


また利用者や導入現場数は順調に伸びている模様。265拠点での導入ってすごいですね。利用者の学習への肯定感が伸びているのが個人的には注目ポイントでした。


この肯定感が伸びている点などについて、eboardは一貫して、「学習する力」をどう身につけさせるかをテーマにしているとのことでした。そしてそれはeboardのサービス単体でできることではなく、eboardを導入することで指導者の役割が変化し、教える人からサポートする人に変わることで実現できるということでした。



代表の中村さんは、シアトルのMicrosoftでリーダーシップ研修に参加されたとのこと。このときにMicrosoft協力で作成されたeboardの紹介ビデオがこちら。


最後に、2017年度の課題と2018年度の予定を公開されていました。




このeラーニングがなかなか活用してもらえない問題は、ぼくが従事している社会人教育領域でも起きている問題で、そこに対して導入数よりもまずはモデル数を追うというアプローチは素晴らしいなと思いました。うちの事業だとでも売上とのバランスや、企業ごとに目的が大きくことなったり、いろいろやらない言い訳は見つかりそうだけれど、活かせるところは多くありそう。これからも追っていきたいところです。

2.パネルディスカッション

続いてパネルディスカッション。登壇はeboard代表の中村さんのほか、武蔵野大学附属千代田高等学院校長の荒木さん、株式会社コードタクトの代表後藤さんの3名でした。

武蔵野大学附属千代田高等学院 | 武蔵野大学附属千代田高等学院のWebサイトです。

codetakt.com


荒木さんと後藤さんは、それぞれ校長先生、教授、博士課程学生と、代表取締役、指揮者、博士課程学生と3足のわらじで活動されている方だそうです。まだ研究職を目指しているぼくとしては、働きながら博士課程に通われているお二人はある種ロールモデルですね。


さて前置きはこれくらいにして、パネルディスカッションです。このパネルディスカッションは、文部科学省経産省が出している次の2つの答申をもとに、議論をしていきました。


ここからは追えるだけツイキャスで追っていたものを貼っていきます。かなり漏れがありますが、雰囲気だけでも伝われば・・・

質問1:2030年に求められる人材像、能力とは?





質問2:2030年に求められる「学びの在り方」とは?


2つ目の質問。途中から自分で考え始めてしまってほとんどログがとれておらず・・・すいません!

イベント参加しての感想

最後にイベント参加しての感想をまとめておきます。

学校は今後物理的なプラットフォームとして機能していく

パネルディスカッションの1つ目のテーマで、荒木さんが仰っていた内容です。今後学びがどんどん個別化していく中で、学校の役割は縮小していく。そして放課後に様々な形で学びが行われていく。その際に学校、及び公教育は、最低限の学びを保証する場として機能するとともに、物理的な学習の場として機能していく。

例えば、今日のイベントや大学の授業、NPO法人の活動などが、空き教室や図書館のイベントスペースなどで開催されていくことで、そこに所属している学生は放課後に様々な学びの場を得ることができます。「教育の場」として学校が機能するわけではなく、ラーニングプラットフォームとして機能していく在り方はとても魅力的に感じました。

学びは個人の権利。主導権を学習者に

途中中村さんが熱く語っていた内容です。

通常の教育は学びの主導権が先生にある。言われた通りに学ぶことが推奨されています。ただ今自分が社会人になって思うのは、どこにもそんな先生がいない、ということです。何を学べばいいのか、どう学べばいいのかなんてどこにも書いてません。もしくは書かれすぎてどれが真実かわかりません。その中で自分の頭で足りないところを探し、自ら学んでいく力、それこそが大切なのだと思います。

今ぼくらが考える学びは子どもたちに本当に必要なのか

これは参加前から考えていた葛藤なのですが、ぼくらが今対象にしている子どもたちが大人になるまでには相当なラグがあります。ぼくらが大切だと思うことを教えることが、本当に意味があるのか、というのが今の疑問です。その中で教育の場が教えられるとしたら、それは「自走して学ぶ能力」だと思うんです。

そのためには「あれを学べ、こう学べ」と教えるのはむしろ逆効果なような気がしています。そういう意味で、eboardの掲げる「学びをあきらめない社会を実現する」というビジョンは素晴らしいと感じましたし、また「自分の学び」を守るのだという中村さんの発言はとても心に響くものがありました。

最後に

今回初めてイベントレポートを書きましたが、かなり煩雑になってしまいました。読みにくくてすいません。ただTwitterでつぶやいておくと振り返りが楽でいいなと思いますので、今後参加するときにも続けていきたいと思います。

久しぶりの教育系のイベント、とても楽しみました!いろいろな人に出会え、話が聞けて、改めて身を引き締めて明日から適度に頑張ろうと思います。
それでは本日はここまで。本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。