なぜぼくはビタミン剤を毎日飲めないのか考えてみた

f:id:cyclemem:20180725225450j:plain

また口内炎が出来た。

ぼくは基本毎日投稿しているんだけれど、もし毎日ぼくの記事を読んでくれている奇特な人がいたのなら、あまりにも短いスパンで口内炎ができることに、一緒に驚いてくれると思う。以前口内炎ができたのが、7月3日。あまりにも痛かったのでブログを書いた。

www.taikomegane.com

ここでぼくはこんなことを書いていた。

自慢じゃありませんが、ぼくは昔からありえないくらい口内炎が出来ます。大体月の半分は口内炎と戦っていて、ちょうど一昨日くらいまでもいきなり三つ同時にできた口内炎に苦しんでいました。(中略)そして口内炎ができるたびに、いい加減食生活を改めよう、ガムを食べるのをやめて、極力栄養のあるものを食べよう。と固く決意するんですが、一週間もするとどこ吹く風。またボトルが空いてしまいます。

そして最後にこう宣言している。

口内炎から話が大分広がりましたが、こんなところにしておきます。ぼくはひとまずこの1ヶ月、ブログチャレンジの他にビタミン摂取を継続します。

結論から言うと、ビタミン摂取、全くしていなかった。多分1週間も続いていない。 そこで今回は、「なぜぼくはビタミン剤を毎日飲めないのか」について考えてみようと思う。

ビタミン剤を飲む難しさ

ぼくが3週間ほど前に宣言したビタミン剤だけれど、やることは至って単純で、毎日1錠の薬を水で飲む。それだけだ。でもこれができない。

細かく理由を見ていく前に、まず言い訳から始めようと思う。

1.そもそも忘れてしまう なんと言ってもこれ。忘れてしまうのだ。飲んでないというか、飲むことすら覚えてない

2.見つけられない 次にこれ。そういえばと思ったときには、もうどこに置いてあったか忘れてる。探すのも面倒くさくて放置しちゃう。

3.面倒くさい

そして極めつけはこれ。もう目に入っても、水入れて飲むまでが面倒くさい。

さて、あまりにもひどい有様だ。

ぼくは社会人教育の仕事をしていて、eラーニングの運用支援なんかをやるのだけれど、そこで学習動機の話をよくする。いわゆるやる気スイッチを押す方法を理論から説明している。そこで今回は動機づけの理論から、なぜビタミン剤が飲めないのか、考えてみようと思う

動機づけ理論とは

まず「動機づけ」とはなんだろうか。毎度お馴染みWIkipedia先生によれば、定義は以下のとおりだ。

動機づけ(どうきづけ、motivation、モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能。動機づけは人間を含めた動物の行動の原因であり、行動の方向性を定める要因と行動の程度を定める要因に分類できる。動物が行動を起こしている場合、その動物には何らかの動機づけが作用していることが考えられる。またその動物の行動の程度が高いかどうかによってその動機づけの強さの違いが考えられる。

また別の記事だが、動機と動機付けはこのように違うらしい。

動機との違いは、行動を起こす要因と過程との違いです。動機は行動を起こす、あるいは行動を方向付ける要因そのものを表すのに対し、動機付けはある要因をきっかけに行動を起こしてそれを持続させる心理的過程を表します。

bizhint.jp

動機づけが「ある行動を起こすための心理的過程」を表すのだとすると、やはりぼくの場合ここに問題がありそうだ。今回のケースだと、ぼくには「口内炎が痛いのでどうにかしたい」という明確な動機があるので、それが行動につながらない理由を考えるべきだろう。

内発的動機づけと外発的動機づけ

動機づけには、主に内発的動機づけと外発的動機づけがあると言われている。ざっくりと言ってしまえば、活動自体によって動機づけられるものが内発的、外部からの報酬による動機づけが外発的だ。

例えば、ビタミン剤を飲む、という行動の場合、内発的動機づけだと「もうビタミン剤を飲むこと自体が趣味」みたいな状態。とてもじゃないけどこれは無理そう。正直面倒くさいし。外発的動機づけの場合は、「健康になるために」という状態。ぼくの場合は確実にこれに当たる。

ということは、「健康になること」をぼくが報酬だと思っていれば、恐らく「ビタミン剤を飲む」という行動は起こりやすくなるはずだ。

マズローの欲求階層説

あまりにもよく引用されるので、今更説明するまでもないけれど、マズローの欲求階層説というものがある。

動機づけにおいて、欲求の種類や誰もが共通に持つ欲求とはなにかという問題は重要である。マズローは5つの基本的欲求が階層を構成しているという欲求階層説を提案した。 動機づけとは | 社会心理学

  1. 生理的欲求
  2. 安全・安定の欲求
  3. 所属と愛情の欲求
  4. 承認欲求
  5. 自己実現欲求

この5つ。数字が高いほど、高次の欲求であり、下の階層が満たされていると、一つ上の欲求が生まれる、というのがざっくりとした理論の概要だ。

ぼくの場合、ありがたいことにそれなりに恵まれた生活を送れていて、欲求のレベルとしては普段4か5の辺りにいると思う。ところが口内炎が一つ出来ようものなら、食事は常に痛い。水も飲みたくない。しゃべるのも苦痛。なんなら生活しているだけで苦痛。とひどい有様で、1から2の辺りを彷徨い始める。

結果として、口内炎ができている時期は1〜2の欲求より、「健康になりたい」という欲求が生まれる一方で、口内炎がなくなってしまえば、痛みもなくなるから「健康になりたい」欲が消滅してしまう。そしてビタミン剤を飲まなくなる。

まとめ

なんとも雑な考察だけれど、要するにまとめるとこうなる。

ぼくの場合、通常はマズローの欲求階層説の高次のレベルにいるため、健康が意識されない。しかし口内炎ができると、欲求のレベルが低次に下がり、「健康になるため」という外発的な動機づけが行われるためにビタミン剤を飲む。そしてその後口内炎が治ると、また欲求が高次になるため外発的動機がなくなり、飲まなくなる。

一言で言えば、「口内炎がないときは痛くないから、飲もうとも思わない」ということだ。結局喉元過ぎれば熱さを忘れる、とはよく言ったもので、痛いときしか気にならないのだ。

とはいえさすがに、こう月に何度もなれてはしんどいので、今度こそはビタミン剤を飲み続けたい。 それでは本日はここまで。最後までお付き合いいただきありがとうございました。